2011年:安全規格関連のニュース

韓国の産業安全保険公団 (KOSIA) について

韓国では日本と同様にガス機器、高圧ガス、おもちゃ、電気製品、通信機器等、各分野別にいろいろなマーク認証制度が制定されてきておりましたが、それらのマークは認証作業の重複や時間とコストの拡大等、製品とは別に制度上での不効率な問題を含んでいました。2009年、韓国の新しい国家認証マークKC(KOREANCERTIFICATION)が制定され、分野別の法改正が行われ、13個の個別のマーク認証制度が一つのKCマークに統合されています。
『産業安全を取り扱う KOSIA において、強制認証のものはKCマーク、任意認証のものは従来のSマークに振り分けが行われることとなった。』詳細は JASMAS までお問い合わせください。

食料品加工機械のJIS改正(7月20日)について

工場施設内において食料品加工機械を使用する作業者の安全確保を目指し、危険源の除去又はリスクを低減させるための食料品加工機械の設計方法について規定したものですが、最近の生産及び使用実態を踏まえ、規格内容の充実を図るため、改正が行われました。
・JISB9650-1 食料品加工機械の安全及び衛生に関する設計基準通則 - 第1部:安全設計基準
・JISB9650-2 食料品加工機械の安全及び衛生に関する設計基準通則 - 第2部:衛生設計基準
IS は JISC の HPで無料閲覧できます。念のため URLを下記に示しておきます。

http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html

食品加工作業におけるリスクアセスメント(冊子)

厚労省より食品加工作業のリスクアセスメントに関するリーフレットが発表されました。(2011年7月)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei14/110713.html

高効率モーターの海外での規制について

温暖化対策として、産業用モーター総消費電力量の 40~50%を占めるため、その効
率アップが期待されています。下記に海外各国の主な対応状況を整理いたします。

1)各国の規制状況(規制の始まり)

  • アメリカでは EPACT が1992年に制定、1997年に施行されている (カナダもほぼ同じ時期にスタート)。現在までに全て高効率モーター (IE2レベル) となっており、2011年からは EISAエネルギー独立安全保障法が適用されるようになった。(IE3レベル)
  • オーストラリア、ニュージーランドでは 2006年頃より高効率モーターへの規制がスタートした。
  • 欧州は2011年からスタートした。
  • 韓国は2008年7月から4段階のステップを踏んで規制を導入している。
  • 中国は2007年7月から標準効率 (IE1)を採用し、更に2011年7月から高効率 (GB2)への規制が適用されるようになった。
  • 日本では今のところ規制はなく、 2012年4月頃に IE3 レベルの規制が発行され、2015年から施行される予定である。

2)各国での規制状況(現状)

  • 米国での規制:輸出入も含めてIE2、IE3の規制が適用されている。(米国エネルギー省による認証を受け、モーター銘版に番号が入れられる。)
  • 欧州での規制:モーターの高効率に関する指令が発令しており、 自己認証での対応となっている。2015年、2017年と段階的に規制レベルをあげて対応する予定である。
  • 中国での規制:2011年7月から規制開始となっている。
  • 韓国での規制:IE2の規制が適用されており、試験を経て、ラベル貼付による対応となっている。
  • 日本での規制:現状、特に規制は設けられていない。

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